紹介予定派遣とは、派遣社員として最長半年間働き、その期間中の評価が良かった場合正社員として採用されるという雇用形態のことです。
2000年から行われるようになった派遣システムで、採用される側としては、正社員として勤務する前に職場の雰囲気や人間関係や仕事内容を把握することができます。その一方で、企業側としては正社員としての能力があるのかじっくりと見定めることができます。
紹介予定派遣として採用されたい場合は、まず派遣会社に登録する必要があります。派遣会社は採用までしっかりとサポートしてくれるので、安心感があります。
しかし実際のところ、紹介予定派遣として採用されて正社員に登用される割合はどのくらいなのでしょう。
実は紹介予定派遣は直接契約を前提にしていますが、直接契約には正社員だけでなく契約社員も含まれます。
厚生労働省の統計調査を見てみると、期間終了後に正社員になるのは全体の約60%で、契約社員になるのは約30%、その他が約10%となっています。つまり、正社員を希望していても、全員が全員必ずしも正社員になることができるわけではありません。
ちなみに、契約社員は最大5年間働くことができ、その期間中の評価が高ければ契約社員後に正社員に採用される可能性もあります。
また、紹介予定派遣は通常の派遣社員と異なり、正社員採用と同様の面接が課されることが多く、複数回行われることも珍しくありません。その合格率は約20%前後と、狭き門になっています。